本文へスキップ
株式会社シーテック株式会社シーテック
鉄筋探査でかぶり厚さを測り、壁面に記録しているところ

鉄筋探査・かぶり厚測定

コンクリートの中の鉄筋が、どこに・どの間隔で・表面からどれだけ深い位置にあるかを、
壊さずに調べます。配筋の確認、劣化診断の前提データ、工事前の切断事故の防止に使います。

何のために測るのか

  • 設計どおりに配筋されているかの確認。鉄筋の位置・間隔・かぶり厚さが図面と合っているかを調べます。
  • 劣化診断の前提データ。中性化や塩分がどこまで進むと鉄筋に届くかは、かぶり厚さが分からなければ判断できません。中性化深さ測定と組み合わせて評価します。
  • 工事前の事故防止。コア採取・アンカー打設・はつりの前に鉄筋の位置を把握し、切断を避けます。

2つの方法

鉄筋探査には主に電磁誘導法と電磁波レーダー法があります。原理が違うため、得意なことも違います。当社はどちらにも対応しています。

構造物の壁面で鉄筋探査を行っているところ

電磁誘導法(NDIS 3430)

励磁コイルに交流電流を流すと磁束が発生し、コンクリート中の鉄筋に浸透します。鉄筋の電磁気的な特性によって磁束が変化し、検出コイルの起電力が変わります。この変化を信号として読み取り、鉄筋の位置とかぶり厚さを求めます。

電磁波レーダー法に比べて、鉄筋径の推定ができるのが特徴です。空隙や豆板があっても鉄筋位置を推定できます。径の大きな鉄筋ほど深い位置まで探査でき、かぶりが小さいほど精度が高くなります。

電磁波レーダー法(NDIS 3429)

アンテナからコンクリート内部へ電磁波を放射すると、コンクリートと電気的性質の異なるもの(鉄筋・埋設管・空洞など)の境界面で反射し、表面へ戻ってきます。放射してから戻るまでの伝播時間からかぶり厚さを求め、アンテナを動かすことで鉄筋の位置を検知します。

短時間で広範囲を調べられ、取り扱いが容易なのが特徴です。鉄筋だけでなく、配管・異物・剥離層などの検出にも使えます。

どちらを使うか

 電磁誘導法電磁波レーダー法
規格NDIS 3430NDIS 3429
鉄筋径の推定できる—
調べる速さ・範囲一点ずつ短時間で広範囲
鉄筋以外の検出鉄筋以外の埋設金属配管・異物・空洞・剥離層
得意な条件かぶりが小さいほど精度が高い
空隙や豆板があっても推定できる
広い面を一度に押さえたいとき

構造物の条件や求める情報によって選びます。両方を併用することもあります。どちらが適しているかはご相談ください。

測定の結果をどう記録するか

壁面に測定位置とかぶり厚さを記入したところ

探査した鉄筋の位置は構造物の表面に直接けがき、かぶり厚さの数値を書き込んで写真に残します。後から見た人が、どこを測った値なのか分かるようにするためです。

報告書では、測定位置を示した図と数値の一覧、必要に応じて配筋図との対比をまとめます。

電磁波レーダー法の測定波形

電磁波レーダー法では、反射波を並べた断面画像が得られます。鉄筋は放物線状の反射として現れ、その頂点の位置と深さから鉄筋の位置・かぶり厚さを読み取ります。

波形は構造物内部の事前情報と技術者の構造知識を合わせることで、内部状況の推定にも使えます。

準拠規格・要領

この調査で用いる規格・要領

  • NDIS 3430 電磁誘導法日本非破壊検査協会規格
  • NDIS 3429 電磁波レーダー法日本非破壊検査協会規格
  • 非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)国土交通省 大臣官房技術調査課

国土交通省の要領には、測定断面数と測定箇所、測定対象、使用機材の校正、測定結果報告書に記載すべき事項などが定められています。電磁波レーダー法で測定が困難な場合の対処方法や、電磁誘導法での近接鉄筋の影響の補正方法も示されています。公共工事ではこの要領に準拠して実施します。

はつりによる確認

鉄筋探査は非破壊の調査なので、結果は推定値です。より確実を期す場合や、鉄筋の腐食状態も確認したい場合は、鉄筋位置を把握したうえで一部をはつり、実際の鉄筋を目で見て確かめます。はつり面では、かぶり・鉄筋径・腐食度・配筋間隔のほか、中性化深さも同時に測れます。

ご依頼について

測定点数と構造物の条件で費用と期間が決まります。足場の要否、電源の有無、測定面の状態(塗装・タイル・凹凸)によっても変わりますので、まずご相談ください。

使用している機器は主な保有機器のページに掲載しています。調査から報告書の作成、補修に向けた提案まで、有資格者が一貫して対応します。

お問い合わせ・アクセス