スランプが測れないほど硬いコンクリートの、締固めやすさ(コンシステンシー)を調べる試験です。
振動台の上で試料に振動を与え、モルタルが表面に浮き出るまでの秒数(VC値)で評価します。
ふつうのコンクリートの軟らかさはスランプ試験(JIS A 1101)で測ります。コーンに詰めて引き抜き、何センチ下がったかを読む方法です。
ところが、ダムのコンクリートや舗装用のコンクリートのように水をぎりぎりまで減らした超硬練りのコンクリートでは、コーンを抜いてもほとんど下がりません。スランプ0cmが並んでしまい、配合の違いを区別できないのです。
そこで、振動を与えて「どれくらいで締め固まるか」を時間で測ります。これが振動台式コンシステンシー試験(VC試験)です。

容器に試料を詰め、上から透明な板(サーチャージ)を載せて振動台にかけます。振動を与え続けると、粗骨材の間からモルタルがしみ出してきます。
板の下いっぱいにモルタルが行き渡るまでの秒数がVC値です。値が大きいほど硬練り、小さいほど軟らかい。試験は JSCE-F 501 に従います。
粗骨材の最大寸法が大きい配合では、容器も試料も大きくする必要があります。その場合は大型VC試験(JSCE-F 507)で行います。当社は大型VC試験機を保有しています。

VC試験は、試料を練るところから始まります。当社には100ℓミキサーと250ℓミキサーがあり、大型VC試験に必要な量の試料をその場で練れます。
練り混ぜ試験、スランプ試験(JIS A 1101)、スランプフロー試験(JIS A 1150)、空気量試験(JIS A 1128)、ブリーディング試験(JIS A 1123)、供試体作製(JIS A 1132)まで、フレッシュコンクリートの試験は一通り社内で対応します。
練った試料をそのまま供試体にして、圧縮強度試験(JIS A 1108)まで続けることもできます。
| 試験項目 | 規格 | 何を見るか | 試料 |
|---|---|---|---|
| 振動台式コンシステンシー試験 | JSCE-F 501 | 超硬練りコンクリートの締固めやすさ(VC値) | 1回 |
| 大型VC試験 | JSCE-F 507 | 同上(粗骨材が大きい配合) | 1回 |
| スランプ試験 | JIS A 1101 | 一般的なコンクリートの軟らかさ | 1回 |
| スランプフロー試験 | JIS A 1150 | 高流動コンクリートの広がり | 1回 |
| 空気量試験 | JIS A 1128 | 練り混ぜた空気の量 | 1回 |
| ブリーディング試験 | JIS A 1123 | 練り混ぜ水が浮き上がる量 | 1回 |
| 自動凝結硬化速度測定 | JIS A 1147 | 固まり始める時間 | 1回 |
| 供試体作製 | JIS A 1132 | 強度試験用の供試体を作る | 3本/組 |
当社では低炭素コンクリートの共同研究開発にも取り組んでおり、こうした配合試験の実績があります。
この試験で用いる規格
配合の数と試験項目で費用と期間が決まります。材料をお持ち込みいただければ、練り混ぜからVC試験、供試体作製、強度試験まで通して行えます。試験の一覧と単位は試験・解析のページにまとめています。
茅ヶ崎市の自社試験室で実施し、報告書の作成まで対応します。有資格者の一覧もご覧ください。