コンクリートの材料になる砂利・砂(骨材)が、使える品質かどうかを調べる試験です。
すりへり試験、ふるい分け試験、密度・吸水率試験など、規格に定められた方法で実施します。
コンクリートの体積の7割前後は骨材です。セメントの品質がよくても、骨材が悪ければコンクリートはもちません。
粒の大きさが偏っていれば隙間が埋まらず、水を多く使うことになって強度が落ちます。吸水率が高い骨材は凍害に弱くなります。粘土塊や有機不純物が混じっていると、セメントの硬化を妨げます。反応性の鉱物を含む骨材は、何年もあとにアルカリシリカ反応を起こします。
新しく骨材を使うとき、採取地を変えるとき、あるいは既設構造物の劣化原因を骨材までさかのぼって調べるときに、これらの試験を行います。

粗骨材のすりへり減量を測る試験です。鋼球と一緒に骨材を円筒に入れ、規定の回数だけ回転させます。砕けて細かくなった分の割合が、すりへり減量です。
値が大きいほど砕けやすく、もろい骨材ということになります。舗装用のコンクリートや、流水・土砂が当たる部材では、この値が効いてきます。ダムの洪水吐、水路、桟橋の洗掘を受ける部分などです。
試験に必要な試料は1試料/1回です。粒径の範囲が決まっているため、事前にふるい分けて規定の粒度に調整します。
| 試験項目 | 規格 | 何が分かるか | 試料 |
|---|---|---|---|
| ふるい分け試験 | JIS A 1102 | 粒の大きさの分布(粒度) | 1試料/1回 |
| 密度・吸水率試験 | JIS A 1109/JIS A 1110 | 骨材の密度と、水を吸う量 | 1試料/2回 |
| すりへり試験 | JIS A 1121 | 骨材の砕けにくさ・耐摩耗性 | 1試料/1回 |
| 安定性試験 | JIS A 1122 | 凍結融解や乾湿の繰り返しへの抵抗 | 1試料/1回 |
| 軟石量試験 | JIS A 1126 | やわらかい石が混じっている割合 | 1試料/2回 |
| 粘土塊量試験 | JIS A 1137 | 粘土のかたまりの混入量 | 1試料/2回 |
| 骨材中の密度 | JIS A 1141 | 1.95g/cm3の液体に浮く粒子の量 | 1試料/1回 |
| モルタル膨張試験 | JIS A 1146 | アルカリシリカ反応性(モルタルバー法) | 3本/組 |
| 形状係数試験 | (特殊試験) | 粒の形の偏り | 1試料/30個 |
このほか、微粒分量・単位容積質量・有機不純物など、JIS A 1102〜1146 の各規格に準じた骨材物性試験に対応しています。試験項目と単位の一覧は材料試験のページにまとめています。
骨材の中に反応性の鉱物が含まれていると、セメントのアルカリと反応してゲルを作り、水を吸って膨らみます。これがアルカリシリカ反応です。構造物には亀甲状のひび割れが出ます。
これから使う骨材が反応性を持つかどうかは、化学法(JIS A 1145)とモルタルバー法(JIS A 1146)で調べます。
すでに反応が起きている構造物では、コアを採って残存膨張量試験を行います。これから先どれだけ膨らむ余地が残っているか、すでに収束しているのかを見ます。促進方法は建設省総プロ法、カナダ法(JCI-S-011/旧JCI-DD2)、飽和NaCl溶液浸漬法(案)、アルカリ溶液浸漬法(案)に対応しています。
骨材の岩種判定(肉眼観察・偏光顕微鏡観察)、反応性鉱物の種類(粉末X線回折)、形態観察(走査型電子顕微鏡)まで社内で行えます。

当社は試験だけでなく、原石から骨材を作る設備も持っています。ジョークラッシャ(一次破砕)、コーンクラッシャ(二次・三次破砕)、ロッドミル(製砂)を使い、原石搬入から製品細骨材までを一貫して行えます。
骨材破砕試験、製砂試験、原石骨材のふるい分け、機械ふるい分け、粗骨材の洗浄にも対応します。詳しくは骨材製造のページをご覧ください。
この試験で用いる規格
試験項目と試料の数で費用と期間が決まります。どの試験が必要か決めかねている場合も、何を知りたいかをお聞かせいただければご提案します。試料の受け渡し方は試験によって異なりますので、まずご相談ください。
茅ヶ崎市の自社試験室で実施し、報告書の作成まで対応します。有資格者の一覧もご覧ください。